ソーラー・インパルス、大西洋横断に成功
ピカール氏は「私がチームとともに証明したいのは、今日のクリーンな技術が信じられないような目標に到達できるということだ。燃料なしでも燃料を使うより長く飛べるし、自然の力で、太陽とともに飛べるのだ。エネルギーの新しい時代はすでに始まっており、みんなにも試す気になってもらいたい」と言う。
このプロジェクトは、ピカール氏と技術者で実業家のアンドレ・ボルシュベルク氏のアイデアで始まった。ソーラー・インパルス2は1人乗りのため、2人は交替で搭乗している。
昨年3月に同機はアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビを出発。夏の終わりまでに世界を1周して戻る予定だったが、中国での天候不順や日本での不時着といった予定外の事態が相次いで計画は大きく遅れた。
次の目的地はエジプトでボルシュベルク氏が搭乗する予定。その後、夏の終わりには最終目的地であるアブダビへと向かうという。