英国発、廃棄食材カフェが台頭<4> 『無駄で儲ける業界』
(CNN) アダム・スミス氏は、自身が立ち上げた、廃棄予定の食材を使った料理を提供するカフェの世界的ネットワーク「リアル・ジャンクフード・プロジェクト(RJFP)」の発展について誇りを持っているが、同時にそれは食品業界が非常に欠陥の多い腐敗した業界である証拠でもあると考えている。
スミス氏は、スーパーこそが大量の廃棄食料を生み出している元凶と見ており、ある主要スーパーマーケットチェーンの従業員によると、高額の廃棄手当なるものが彼らのビジネスモデルに組み込まれているという。
スーパー各社はこの慣行の存在を否定するが、他の食品廃棄反対運動家らもこの慣行の存在を確認している。
「スーパーでは、消費されることを前提とせず、まるでクリスマスの飾りのように使われる食品がある」と語るのは、食品廃棄削減運動「フィードバック」の創設者で、「Waste:Uncovering the Global Food Scandal(邦題:世界の食料ムダ捨て事情)」の著者でもあるトリストラム・スチュアート氏だ。