700年の歴史を誇る日本の木桶、現代風にアレンジして人気
そして、もし自分がこの技と歴史と哲学を継承できるなら、形は重要ではないとし、これらを次世代に伝えられるなら、本質がそこにある限り、形を変え、現代風にアレンジしていきたいと話す。
ジャンルの垣根を越えて
現代芸術家で、優れた職人でもある中川氏は、普段ほとんど1人で仕事をしているが、最近、作品の展示やポートフォリオ拡大のために、多様なアーティストやデザイナーたちとコラボレートしている。
その中には、デンマークのデザインスタジオ「OeO」、イタリア人デザイナーのデニス・グイドーネ氏、日本のデザインオフィス「nendo」、現代美術家の杉本博司氏なども含まれている。
あるコラボレーションの結果、シャンパンクーラーというこれまでにない木桶の新しい、モダンな使い方が生まれた。そして中川氏の桶は2年間にわたり、日本におけるドン・ペリニヨンの公式クーラーに採用された。