700年の歴史を誇る日本の木桶、現代風にアレンジして人気
また中川氏は、30代から40代の若い職人を中心に構成されるプロジェクトユニット「GO ON(ゴオン)」のメンバーでもある。
海外に目を向ける
中川氏によると、中川木工芸で父清司氏が、祖父亀一氏と共に働きだした時から日本の伝統工芸に対する考え方は変わってきており、最近、最も強い関心を寄せるのは遠い外国の人々だという。
海外に行くと、日本の伝統工芸はクリエーティブな仕事で、大変素晴らしい物と考える人が多いと中川氏は言う。
中川氏の作品には今までにない新たな魅力があるが、中川氏は7歳になる自分の息子を無理に後継ぎにしたいとは思わないという。
従来、日本の伝統工芸は長男が後を継ぐのが慣例だったが、必ずしもそうである必要はないと中川氏は語る。
中川氏は、自分の子どもが後を継がない場合は弟子を取る意向だ。自分たちがすべきことは木桶の作り方を1人でも多くの人に伝えることだと中川氏は言う。