宝くじで当たり続発、発券ミスと判明 総額22億円の行方は? 米
(CNN) 米サウスカロライナ州で、宝くじ券を発券する端末のプログラミングエラーにより当たりくじが過剰に発行され、当選金の総額が1960万ドル(約22億円)に上る可能性があることが30日までにわかった。
問題となっているのはクリスマス当日に発売された、端末から発券される1枚1ドルのインスタントくじ。同じ記号が出続ける現象が起き、最高賞金の500ドル(約5万6000円)の当たりくじが乱発された。うわさを聞きつけた人々が店に殺到する状況となっていた。
同州教育宝くじ委員会(SCEL)は27日、エラーは2時間以上続き、過剰な当たりくじが発行されたと発表。宝くじを中止し、調査を開始したという。
SCELは29日、非公開の緊急会議の後、誤って発券された当たりくじの当選金総額に相当する可能性のある1960万ドルを取り置く決定を下した。ただ現時点では、当選者への当選金の支払いは行われず、調査は今後も継続される。
宝くじ当局は、1月末までに会合を開き、対応策を検討するとしており、宝くじの購入者にはしばらく券を捨てないよう呼びかけた。
当選したある女性は、子どもたちをディズニーワールドに連れて行けると喜んだのも束の間、喜びは落胆に変わった。女性は「子どもたちと何年も前から約束し、ようやく約束が果たせると思ったのに」と悔しさをにじませた。
他の購入者の女性は、義理の母と共同で1万8000ドル分の当たりくじを獲得。換金できないと知り、「我々は悪くないし、店も悪くない。これはSCELの落ち度だ。彼らはチケットを当選扱いにするか払い戻しをすべきだ」と不満を露わにした。