100歳越えの住民多数、伊サルデーニャ島の長寿の村を訪ねる
(CNN) 世界で初めて110歳まで生きた男性、アントニオ・トッデ氏は、イタリア・サルデーニャ島のティアナという村に住んでいた。
ティアナのある地域は、センテナリアン(100歳以上の人)の割合がサルデーニャ島の他の地域やイタリア本土の3倍もある。
長生きに不可欠な要素として優れた遺伝子、食事、運動が挙げられることが多く、実際ほとんどの場所ではこれら3つが重要だ。しかし、地中海上のこの長寿地域の研究によると、社会的交流も同じくらい重要かもしれない。
この地域で人々を観察すると、家族から世話や介護を受けたり、地域活動に密接に関与すると、総合的な幸福に欠かせない健康な精神状態の維持に役立つことが分かる。
サルデーニャ島の「ブルーゾーン」
2000年代初頭、人口統計学者で医師でもあるジョバンニ・ぺス氏は、サルデーニャ島中部のいくつかの村の死亡率が非常に低く、平均寿命が非常に高いことを発見した。ぺス氏が地図上で各コミュニティの場所に印を付けているうちに、青い印の集合体ができた。
ぺス氏はその地域を「ブルーゾーン」と名付けた。今や「ブルーゾーン」は超長寿地域を指す言葉として使われ、これまでにコスタリカのニコヤやギリシャのイカリア島など、5カ所がブルーゾーンに認定されている。