「カンマは正しく打つこと」、ポンペオ米国務長官が職員に指南
ワシントン(CNN) 米国務省職員の間で不適切な句読点の使用が横行しているとして、ポンペオ長官が「摘発」の姿勢を強めている。過去数カ月の間にポンペオ長官の側近から職員に宛てた2通のメールでは、カンマの使い方を細かく指南していた。
CNNは、このうち9月初旬に送信されたメールを入手した。同省の書類に記載する文書の中で、カンマを正しく使うよう徹底を促す内容だった。
メールでは、「長官は書類におけるカンマの適切な使用の必要性(打つ場合と打たない場合を含め)を強調している」と指摘。どこでカンマを打ち、どこで打たないのが適切かを解説した具体的な例文も記している。
例文として挙げられているのは、「The administration is committed to achieving a lasting and comprehensive peace agreement, and remains optimistic that progress can be made,」という一文。
「agreement」の後のカンマが誤りとしてマーカーで塗られ、「1つの主語に複合述語が付く場合、カンマは打たない」と解説している。
国務省のある高官は、ポンペオ長官が句読点に強いこだわりを持っていることから、指南のメールを職員に送信することになったと打ち明ける。
別の高官によると、歴代の長官にもそれぞれのこだわりがあった。パウエル元長官は、フォントの種類やサイズへの思い入れで名高く、ライス元長官は行間や文字間のスペースにうるさかった。
ポンペオ長官の文法に対する厳格さは、トランプ大統領が句読点や大文字と小文字の使い分けに関してツイッターへの投稿で見せる標準からの逸脱ぶりとは対照的だ。