今年の英単語は「justice」、疑惑捜査や社会運動の世相を反映
(CNN) 米国のトランプ大統領が絡む疑惑の捜査や、人種や性別の平等を求める社会運動が大きなニュースとして報じられたこの1年。米出版社のメリアム・ウェブスターは、正義や公正を意味する「justice」を今年の単語に選んだと発表した。
2018年にjusticeの単語が同社のオンライン辞書で引かれた回数は、2017年に比べて74%増えたという。
「この1年、justiceの概念は、我々の国家的論争の中心にあった」とメリアム・ウェブスターは述べ、同社のウェブサイトで年間を通じて特に参照数が多かったのがこの単語だったと説明。さまざまなニュースが報じられるたびに、参照数が急増したとしている。
これに先立ちオックスフォード辞書は今年の単語に「toxic」を、ディクショナリー・ドット・コムは「misinformation」をそれぞれ選んでいた。
メリアム・ウェブスターでは、トランプ大統領がテキサス州ヒューストンの集会で自らを「nationalist(愛国主義者)」と形容した10月には、「Nationalism」の参照数が8000%増加した。
ほかにも歌手のジャネール・モネイさんが4月にローリング・ストーン誌のインタビューで自らを形容した「Pansexual(全性愛者)」、米紙ニューヨーク・タイムズに匿名の寄稿を寄せたのはペンス副大統領ではないかという臆測の根拠となった「lodestar(模範者)」という滅多に使われない名詞も注目の的になった。