ピューマを窒息死させた男性、格闘の様子を振り返る 米コロラド州
(CNN) 米コロラド州でトレイルランの最中に野生のピューマに襲われ、格闘の末に首を絞めて撃退した男性が14日、記者会見でこの時の様子を振り返った。
当局によると、ピューマを撃退したのは同州フォートコリンズに住むトラビス・カーフマンさん(31)。アウトドア生活に憧れて5年前に同地に転居してきたといい、今月4日、山道でランニング中に、森の中から飛び出してきたピューマに遭遇した。
背後の松林でガサガサいう物音が聞こえ、振り向くと3メートルほど離れた場所にピューマがいたという。
心臓が縮み上がる思いだったというカーフマンさん。驚かして追い払おうと、両腕を上げ、大声で叫び始めた。
しかしピューマはそのまま飛びかかってきて、顔を守ろうと右腕をかざしたカーフマンさんの手首に噛みついた。
ピューマを振りほどこうともがくカーフマンさんは、そのままの状態で斜面を転がり落ち、「レスリング試合」になったと振り返る。
やがてピューマの両後ろ足を押さえつけ、木の枝や石で殴って振りほどいたが、腕はまだ噛まれたままだった。
「頭を石で殴ってもまだ私の手首を放さなかった。そこでもっと強硬な措置が必要になった」
カーフマンさんは足でピューマの首を押さえつけ、ピューマが窒息して手首を放すまで押さえ続けた。