3千年前の遺跡、配管工事で発見 生贄とみられる人骨も 英
ロンドン(CNN) 英イングランドで約3000年前の集落の遺跡が発掘され、生贄(いけにえ)にされたと思われる人の骨格も含めて26体の人骨が見つかった。
出土したのは鉄器時代からローマ時代にかけての人骨で、中には足首から先が切断されて両腕を頭の後ろで縛られた女性の骨格や、足の下に頭蓋骨(ずがいこつ)が置かれた骨格もあった。
遺跡はイングランドのオックスフォードシャー州で、水道管の敷設工事を行っていた作業員が発見した。
遺跡を調べた考古学チームによると、今回人骨が見つかった人々は、近郊の丘に描かれた地上絵「アフィントンの白馬」を制作したのと同じ集団に属していたと思われる。
遺跡からはほかにも、石器などの工芸品や動物の骨などが出土した。人骨は遺跡から搬出して専門家が詳しい調査を行っている。
足の下に頭がい骨が置かれた骨格もあった/Thames Water
調査に当たった考古学者のニール・ホルブルック氏は遺跡について、「ローマに征服される前の時代にオックスフォードシャー州に住んでいた人たちの信仰や崇拝の一端がうかがえる」と解説している。