温暖化対策求める大規模デモ、英ロンドン中心部を封鎖
ロンドン(CNN) 英ロンドン中心部で15日、地球温暖化対策を訴える団体が大規模な抗議デモを展開し、市内でも特に交通量の多い橋や目抜き通りを封鎖して座り込みやダイインなどの運動を続けている。
ウォータールー橋は15日午前、樹木や植物、太陽光パネルなどを掲げたデモ隊によって封鎖された。デモは市内5カ所で展開されており、少なくとも1週間続く見通し。ハイドパークやオックスフォードストリートなどにもデモ隊が集まった。
抗議デモは英国の環境保護団体「エクスティンクション・レベリオン」の呼びかけにより、世界33カ国以上の少なくとも80都市で実施。政府に対し、気候変動に対して断固たる行動を取るよう訴えている。
同団体の運動は、元カンタベリー大主教のローワン・ウィリアムズ氏や米俳優ウィレム・デフォー氏を含め、学術研究者や有名人が支援している。
同団体は昨年行った抗議運動でもロンドン市内の5つの橋を封鎖。今年4月には、欧州連合(EU)離脱を審議していた英議会にヌード姿のメンバーが乱入する騒ぎを起こして注目された。
ソーシャルメディアに投稿された写真や動画には、デモ参加者がウォータールー橋近くのビルで回転ドアに張り付いたり、外壁に同団体のシンボルマークを落書きしたりする様子が映っている。ガラスのドアもデモ隊によって破られた。
デモ隊がウォータールー橋近くのビルを取り囲む様子/TOLGA AKMEN/AFP/Getty Images
ロンドン警視庁は、デモ期間中、公共秩序を守る態勢を整えていると述べ、市内の移動には普段より時間がかかることが想定されるとして対応を呼びかけた。
エクスティンクション・レベリオンは政府に対し、2025年までに二酸化炭素排出量をゼロとすることなどを求めている。