改修工事で112年前の手紙見つかる 米大学
(CNN) 米ニュージャージー州にあるモントクレア州立大学で、改修工事で壁の取り壊しを行っていたところ、ビールびんのなかに収納された112年前の手紙が発見されていたことがわかった。手紙を書いたのは壁を作ったれんが職人だった。
解体作業を行っていたロバート・カナビーさんは2月、講堂の壁の取り壊しを行っていた際、手紙の入ったビールびんを発見した。高さは約4.2メートルで3層になっていたとても古いれんがの壁だったという。そのため、れんがを一つひとつ工具で解体していた。
ガラスの割れる音が聞こえて、何か失敗したと思ったという。がれきを取り除いたところ、手紙がはいったボトルを発見した。
中には1907年7月3日の日付と、「この壁は、ニュージャージー州ニューアークからきた2人のれんが職人、名前はウィリアム・ハンリーとジェームズ・レノンによって作られたことを証明する」などと書かれていた。
手紙をより近くから捉えた写真/Montclair State University
カナビーさんは手紙を大学の工事の責任者に渡した。
大学は数カ月をかけて手紙を残した2人について調査。1920年の国勢調査の記録から、ニューアークのセントラルアベニューにウィリアム・J・ハンリー(33)という人物を発見した。また、1875年ごろに生まれたれんが職人のジェームズ・レノンという人物も見つけた。レノンも1930年の国勢調査でニューアークに住んでいたことがわかった。
2人の家族を見つけようとしたものの、こちらはうまくいかなかった。大学は、手紙とびんを、改修工事で見つかった他の品々とともに展示することを計画している。