スペースXの有人宇宙船、ISSから飛行士乗せて無事帰還

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メキシコ湾に着水したクルードラゴン/NASA/Bill Ingalls

メキシコ湾に着水したクルードラゴン/NASA/Bill Ingalls

ニューヨーク(CNN Business) 米宇宙企業スペースXが開発した有人宇宙船「クルードラゴン」が、国際宇宙センター(ISS)から米航空宇宙局(NASA)の飛行士2人を乗せて無事に帰還した。

クルードラゴンは米東部時間2日午後(日本時間3日未明)、大気圏への突入後にパラシュートを展開し、目標のメキシコ湾に着水した。

民間宇宙船で初となるISSへの試験飛行で5月に打ち上げられ、ドッキングに成功していた。

2日は米東海岸に熱帯暴風雨が接近していたが、着水に影響はなかった。

同社の回収船「ゴー・ナビゲーター」が機体を回収した。飛行士2人はヘリコプターでフロリダ州ペンサコラの空軍基地へ運ばれ、さらにNASA機でテキサス州ヒューストンのジョンソン宇宙センターへ帰る予定。

試験飛行の成功により、クルードラゴンは有人宇宙船として正式に認められて、ISSへの定期飛行を開始する。すでに準備が始まっている初回には、日本の野口聡一飛行士らが乗り込むことになっている。

今回の機体も整備したうえで、星出彰彦飛行士らが搭乗する来年春の飛行に再利用する予定。

NASAのスペースシャトル計画が2011年に終了して以来、ISSに滞在する飛行士はロシアの宇宙船「ソユーズ」を利用していた。NASAはISSへの人員輸送を引き継ぐ米民間企業としてスペースXと航空宇宙大手ボーイングに開発資金を提供したが、ボーイングの宇宙船スターライナーは昨年末、無人の打ち上げ実験が失敗し、ISSに到達できなかった。

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