米NASAとノキア、月面に4G通信網設置へ
ニューヨーク(CNN Business) 米航空宇宙局(NASA)が月面に4G通信網の設置を進めていることがわかった。
NASAは2028年までに月面基地を建設し、最終的には人類が月面に滞在し続けることを目指している。NASAは月面で利用できる科学技術の配備に向けて10を超える企業に対して3億7000万ドル(約390億円)の助成金を出している。そうした科学技術は、リモートでの発電や低温凍結、ロボット関連などがあるが、4G通信網も含まれている。
NASAによれば、4G通信網によって、現在の無線よりも信頼できて長距離の通信が可能になる可能性がある。地上と同じく、最終的には5Gへと改修される見通し。
NASAは、4G通信網の計画のために、フィンランド通信機器大手ノキア傘下のベル研究所に対して1410万ドルの助成金を認めた。
月面に設置される通信網は高温や放射線、真空状態など月面の特殊な状況に耐えられるように設計される。着陸時や離陸時にロケットが月面を激しく振動させても安全に稼働するものになる見通し。