小惑星探査機「オシリス・レックス」、サンプル採取時の画像を公開

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探査機が地表に接触した様子/NASA/Goddard/University of Arizona

探査機が地表に接触した様子/NASA/Goddard/University of Arizona

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は21日、小惑星「ベンヌ」で前日行ったサンプル採取時の様子を捉えた画像を公開した。探査機は2023年に地球に帰還する予定となっている。

写真には、探査機が地表に接触し、ロボットアームが地表の岩石の一部を破壊しているような場面が写っている。地表に噴射させた窒素ガスがかなりの量の物質を巻き上げたようにみえる。探査機は5秒間、サンプルを採取し、その後、小惑星を離れた。

NASAのチームによれば、オシリス・レックスは「良好な健康状態」にある。

探査機から送られてきたデータによれば、着陸地点は目標の3フィート(約91センチ)以内だった。地球から指令を送るには18分以上の遅れが生じるため、探査機による一連の作業は、地上からの支援はなく、先に送られていた指示に従って自動で行われた。

これまでに探査機から送られてきた全てのデータによればすべてが計画通りだったが、チームは約1週間をかけて、どのくらいのサンプルを採取したのか判定する。

求められている量は約60グラムだが、カプセルには2キログラムまでの物質を収納できる。

太陽系には数百万以上の小惑星が知られているが、サンプル採取の舞台となったベンヌは大きさや場所、組成物といった基準を満たしていたことで選ばれた。

小惑星からのサンプル採取に関しては、宇宙航空研究開発機構(JAXA)も小惑星探査機「はやぶさ2」が「リュウグウ」で行っている。はやぶさ2は今年12月に帰還する予定。NASAとJAXAのチームは小惑星からのサンプル採取のミッションで緊密に連携しており、それぞれが採取したサンプルの一部を交換することになっている。

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