出産のため移動中の妊婦、投票所に立ち寄り投票 米フロリダ州
(CNN) 米フロリダ州でこのほど、出産のために車で移動していた妊婦が米大統領選の投票のため途中で投票所に立ち寄り、係員の助けもあって無事に投票を済ませる出来事があった。
オレンジ郡の選挙管理事務所によれば、男性1人が10月27日に事務所を訪れて、妻のための郵便投票の用紙を求めた。妻は妊婦で外の車に乗っていた。
有権者を支援する部門に勤めるカレン・ブリセーニョ・ゴンザレスさんは、「こんなことはこれまで見たことはなかった」と振り返った。
ブリセーニョ・ゴンザレスさんによれば、男性が運転免許証を2つ提示したため、必要な免許証は男性のだけであり、もう1人の人物も投票したければ、中に入るよう伝えた。しかし、男性は妻が妊娠していると返答した。妊婦は投票するまで病院には行かないと主張したという。
ブリセーニョ・ゴンザレスさんは急いで郵送用の用紙を印刷して車に向かい、そこで女性の身元を確認した。
妊婦は落ち着いており用紙に記入した。その間、ブリセーニョ・ゴンザレスさんは外で待機していた。
女性から感謝の言葉を贈られたブリセーニョ・ゴンザレスさんは「会話は多くなかったが、彼女は自分自身のことに集中していたのだと思う」と語った。その後、妊婦には投票を済ませたことを示すステッカーを渡し、車の中にいた少女にも旗をプレゼントしたという。
事務所は、女性とはそれ以降連絡と取っていないが、女性と赤ちゃんが元気でいることを願っているという。