スペースXの火星ロケット実験機、「着地」に初成功
ニューヨーク(CNN Business) 米宇宙開発企業スペースXは米テキサス州で、開発を進める巨大ロケットの実験機「SN15」の打ち上げを行い、ロケットの「着地」に初めて成功した。
SN15は上空約6マイル(約10キロ)まで上昇し、アクロバティックな動きを見せた後、再びエンジンを噴射させ、着陸場所に垂直に着地した。
SN15は今回のような着地を狙った実験機としては5機目で、着地の成功は初めてだった。スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はツイッターで、着地の成功を確認した。
Starship landing nominal!
— Elon Musk (@elonmusk) May 5, 2021
SN15は巨大ロケット「スターシップ」の初期バージョンで、マスクCEOはいつの日かスターシップを使って人類を火星に送り届ける考えを明らかにしている。
スペースXによれば、SN15はこれまでの実験機に複数の改良を施した。改良のなかには、ハードウェアや通信とナビゲーションシステムの更新、巨大エンジンの改修などが含まれるという。