NASA探査車、火星で酸素の生成に成功 小さな木1本分

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「パーサビアランス」に「MOXIE」を設置するプロジェクトのメンバーら/R. Lannom/JPL-Caltech/NASA

「パーサビアランス」に「MOXIE」を設置するプロジェクトのメンバーら/R. Lannom/JPL-Caltech/NASA

火星の大気は二酸化炭素が96%を占め、地球の大気に比べてはるかに変動が大きい。ホフマン氏は「大気の密度は2倍の変動があり、気温は100度変化することもある」と解説し、全シーズンにMOXIEが稼働できると証明することを目指しているとした。

MOXIEは、炭素原子1個と酸素原子2個で構成される二酸化炭素(CO2)の分子を分割することで機能する。酸素分子を分離し、一酸化炭素を老廃物として排出する仕組み。

研究チームは今もMOXIEのテストを続けており、大気の密度と二酸化炭素濃度が特に高まる火星の春に照準を合わせて能力を高め、生産量を増大させる計画。

実験では、熱ストレスでシステムが劣化することもある起動と終了を繰り返したにもかかわらず、稼働を継続することができた。MITによると、これは継続的な稼働を想定した本格システムでも、何千時間も稼働できる可能性があることを示している。

「火星上で人類の活動を支えるためには、コンピューターや宇宙服、居住環境などたくさんのものを地球から持ち込まなければならない」「だが酸素をあそこで生成できるのであれば、ずっと優勢になる」とホフマン氏は述べている。

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