今年の単語は「ウーマン」 Dictionary.comで検索急増
(CNN) 英語辞書サイトのDictionary.comは13日、今年の単語に「Woman(女性)」を選んだと発表した。「2022年のストーリーから切り離せない」単語と位置付けている。
選考の理由については、ジェンダーやアイデンティティーをめぐる文化的な対話が進み、人々がそうした複雑な問題について辞書を使って理解しようとしたことを反映しているとした。
womanは普遍的に使われている単語にもかかわらず、Dictionary.comで今年検索された回数は2倍に増えた。同サイトの定義は「大人の女の人」。検索が最も多かったのは、米連邦最高裁のケタンジ・ブラウン・ジャクソン判事任命に関する公聴会が行われた3月下旬だった。
この中で共和党の上院議員は、トランスジェンダーの権利の問題に関連して「woman」という単語の定義をジャクソン氏に問いただした。別の共和党議員も人工妊娠中絶をめぐる7月の下院委員会公聴会で同じような質問をするなど、年間を通じて共和党議員が女性とは何かという文化論争を展開した。
ほかにも、中絶の権利を認めた「ロー対ウェイド判決」を覆した米最高裁判決、米女子サッカーチームに認められた男子と同等の給与、英エリザベス女王の死去、「テニスから離れて進化する」というセリーナ・ウィリアムズ選手の言葉、イランの抗議デモなど、世界のニュースや出来事の影響も大きかった。
「2022年は女性への影響について、また、女性が世界の変化に与えた影響について記憶されるだろう」とDictionary.comは指摘している。今年の単語の選考ではほかにも、ウクライナ国旗の絵文字や「inflation(インフレ)」などが最終候補に残った。