火星の塵旋風の音、米NASA探査車が初めて収録
パーサビアランスも風や塵旋風で巻き上げられたと思われる塵粒子のために、風センサーが損傷している。
塵旋風は助けになることもあれば、害になることもある。
4年間にわたって火星の地震などの現象を観測していた探査機インサイトは、今月でミッションを終了する見通し。太陽光パネルに塵が積もり、計器を稼働させ続けるために必要な電力が確保できなくなった。
パーサビアランスが着陸したジェゼロクレーターでは塵旋風が頻繁に起こる。しかしインサイトのいる平原では発生していない様子。その理由は分かっていない。
インサイトの場合、大気中の塵が太陽光パネルに付着し、塵旋風が発生しないことから塵が吹き飛ばされることなく降り積もった。
一方、スピリットやオポチュニティーなどの探査機は、塵旋風が掃除機のような役目を果たして太陽光パネルの塵を吹き払い、想定以上に長期間の運用が可能になった。