プラスチック粒子171兆個、海洋汚染「未曽有の」規模に
(CNN) 世界の海は、推定171兆個のプラスチック粒子でできた「プラスチックスモッグ」に汚染されている――。そんな研究結果が8日の米科学誌プロスワンに発表された。プラスチック粒子の量は、もし回収したとすれば重さ約230万トンになるとしている。
国際研究チームは、1979年~2019年にかけて大西洋、太平洋、インド洋、地中海の約1万2000地点で収集されたデータを分析した。
その結果、海洋のプラスチック汚染は05年以来、「急激かつ未曽有の」規模で増大していることが分かった。
報告をまとめたファイブ・ジャイルズ研究所のリサ・アードル氏はこれについて「従来の推定を大幅に上回る」とCNNに語った。
緊急に政策措置を講じなければ、プラスチックが海に流れ込むペースは現在から40年までの間に約2.6倍増えると研究チームは予想している。
プラスチックの生産量は過去数十年で激増し、特に使い捨てプラスチックが急増した。廃棄物管理システムはこれに追い付かない状況で、リサイクルされるプラスチックは世界で年間9%前後にとどまる。