少しの運動でも認知機能に効果、いつから始めても
(CNN) 認知機能の健康を維持するには、どんなに軽い運動を何歳から始めても一定の効果があるとの研究結果が報告された。
英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の研究者が、臨床神経学の専門誌「JNNP」に発表した。
これまでも、余暇に運動する人はしない人に比べて認知症のリスクが下がり、高い認知機能を維持することが知られてきた。
だがその運動をいつまでに始め、どの程度の強さにすればいいのかははっきり分かっていない。
研究チームは約1500人近くの参加者の運動パターンを30年間追跡し、69歳の時点で認知機能の状態や言語記憶、処理速度を調べた。
結果をみると、認知機能が最も高いのは生涯を通じて運動してきたグループだったが、50~60代から運動を始めた人も、全く運動しないグループを上回っていた。
若い時に始めれば特に有効だが、運動したのが1カ月に1回だけでも、また成人になってからのどの時点であっても、効果はみられたという。
チームはこの結果を基に、あらゆる年代に運動を促す教育を普及させることが必要だと主張している。