インド探査機「チャンドラヤーン3号」、間もなく月面へ降下開始
(CNN) インド宇宙研究機関(ISRO)は22日、月面着陸を目指す探査機「チャンドラヤーン3号」がとらえた月の表面の精細な画像と映像を公開した。
発表によると、チャンドラヤーン3号は予定通りに順調な航行を続けており、インド標準時の23日午後5時45分(日本時間同日午後9時15分)、月面に向けて最終降下を開始する。ISROは午後5時20分から着陸の様子をネットでライブ中継する。
もし月面着陸に成功すれば、インドとしては初、世界では米国、中国、旧ソ連に次いで4カ国目となる。
チャンドラヤーン3号搭載のカメラで撮影した月面の画像や映像のうち、月の70キロ上空から撮影された画像は、古代の惑星衝突によって月の裏側にできた巨大な黒点などの地形をとらえている。
Chandrayaan-3 Mission:
— ISRO (@isro) August 22, 2023
The mission is on schedule.
Systems are undergoing regular checks.
Smooth sailing is continuing.
The Mission Operations Complex (MOX) is buzzed with energy & excitement!
The live telecast of the landing operations at MOX/ISTRAC begins at 17:20 Hrs. IST… pic.twitter.com/Ucfg9HAvrY
20日に撮影された別の画像は、塵(ちり)に覆われた月の灰色の地表を至近距離から撮影していた。
チャンドラヤーン3号は、搭載カメラでとらえた画像を搭載コンピューターにプログラミングされた月の地図と照らし合わせて位置を確認している。
チャンドラヤーンはサンスクリット語で「月の乗り物」の意味。インド南部アンドラプラデシュ州の宇宙センターから7月14日に打ち上げられた。
インドが月面への軟着陸を試みるのは今回が2回目。2019年に打ち上げられたチャンドラヤーン2号は、ソフトウェアの問題やブレーキの問題で月面に墜落した。