アーネスト・シャクルトンの沈没船「エンデュアランス号」、3D画像で細部が明らかに

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「エンデュアランス号」のスキャン画像/Falklands Heritage Maritime Trust/National Geographic

「エンデュアランス号」のスキャン画像/Falklands Heritage Maritime Trust/National Geographic

(CNN) 沈没から1世紀以上を経て2022年に発見された極地探検家アーネスト・シャクルトンの船「エンデュアランス号」の細部が、新たな3Dスキャンによって初めて明らかになった。

CNNが10日に確認したこの3D画像には、1915年に海氷に圧迫され沈没したこの船が奇跡的に無事にウェッデル海から引き揚げられたかのように写っている。

乗組員が使用していた皿が船のあちこちに散らばっている様子や、ブーツや信号銃などの遺物も見てとれる。船は深さ3008メートルの海底に沈んでいるにもかかわらず、これらはデッキに残っている。

この3D画像は、ロンドン映画祭で12日に上映されるドキュメンタリー映画「エンデュアランス」の一部として公開された。

この映画は、シャクルトンの不運な航海と、沈没したエンデュアランス号を2022年に発見した探索隊の物語を描いている。

シャクルトンの側近フランク・ワイルドが身に着けていた可能性のあるブーツ/Falklands Maritime Heritage Trust
シャクルトンの側近フランク・ワイルドが身に着けていた可能性のあるブーツ/Falklands Maritime Heritage Trust

この探索はフォークランド海洋遺産財団(FMHT)の資金提供を受けて行われた。FMHTは先月、このドキュメンタリー映画の公開を祝って声明を発表。「私たちの目的は、沈没した船の位置を特定、調査、撮影するだけでなく、シャクルトンと彼の船の物語を新しい世代に伝えることだった」と述べた。

「これらは勇気と決意の物語であり、逆境に直面したときのリーダーシップと忍耐の資質によって世界中の人々に刺激を与えてくれることを願っている」

エンデュアランス号の航海以前にシャクルトンは商船員を経て極地探検家としての地位を確立していた。1906年の南極探検は健康上の理由で離脱を余儀なくされたが、08年に成功を収めた。その功績によりシャクルトンにはナイトの称号が授与された。

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