ジャイアントパンダ2頭、中国から米ワシントンに到着 一般公開は来年1月
ワシントン(CNN) 中国から貸与されたジャイアントパンダ2頭が15日、米首都ワシントンのダレス空港に到着した。中国からワシントンにパンダがおくられるのは24年ぶり。
「パンダエクスプレス」と名付けられたフェデックスが運航する貨物機がオスの「バオリー」とメスの「チンバオ」の2頭を載せて現地時間午前9時53分ごろに到着した。バオリーとチンバオはいずれも3歳。
It’s a beautiful day to greet our newest Pandas! Welcome to DC, Qing Bao and Bao Li!! pic.twitter.com/30tTIzj372
— Dulles Airport (IAD) (@Dulles_Airport) October 15, 2024
厳重な警備と多くの報道陣が見守るなか、パンダを載せた二つの巨大な金属製の箱がリフトで慎重に貨物室から降ろされ、ターミナルへと運ばれた。
中国の国家林業・草原局が公開した映像。輸送されるメスのジャイアントパンダ「チンバオ」 /Jin Tao/AP
2頭のパンダはさらにトラックでスミソニアン動物園に運ばれる。2頭のパンダは10年間、スミソニアン動物園に貸与され、中国の保護活動を支援するため年間100万ドル(1億5000万円)が拠出される。
パンダに対する注目度は高いが、パンダを直接見たいファンはしばらく待つことになりそうだ。スミソニアン動物園の15日の発表によれば、会員がパンダを見学できるようになるのは来年1月10日から。一般公開は1月24日からとなっている。
パンダ2頭は、通常の手順として、少なくとも30日間隔離される。その間、チームは、パンダを活動的に保ち、新しい環境を探索することを促すためのさまざまなアイテムを提供するという。
同行したスミソニアン国立動物園のパンダ飼育員のマリエル・ラリーさん/Evelio Contreras/CNN
以前にスミソニアン動物園で飼育されていたパンダ2頭とその子どもは昨年11月に貸与の期限が切れたとして中国に返還されていた。
中国による米国との間の新たなパンダ外交は、世界の2大大国として貿易や科学技術、地政学などの分野で米中が緊張を高めるなか、まれにみる明るい材料といえそうだ。