米スペースX宇宙船、6回目の打ち上げ実験 ブースターの空中キャッチは断念
19日の実験では、カウントダウンがゼロになった瞬間、スーパーヘビーの33基のエンジンが点火して上昇し、スターシップを宇宙へ打ち上げた。
燃料をほぼ使い果たしてスターシップを切り離すと、スーパーヘビーは反転して発射台への着陸を目指した。
しかし飛行実験チームは、着陸に適した条件が整っていないと判断。スーパーヘビーはテキサス州沖のメキシコ湾に着水した。
一方、宇宙船のスターシップは6基のエンジンを点火して、宇宙空間を上昇しながら惰性飛行に入った。約30分後、いったん停止させたエンジンを再点火して大気圏再突入に備えた。
スペースXによると、スターシップに搭載されたエンジン「ラプター」を宇宙空間で点火することに成功したのは初めてだった。
スターシップはインド洋に無事着水。前回までより困難な条件で大気圏に突入したにもかかわらず、無傷だった。
「この宇宙船が我々の計算を上回る能力を持っていることが分かった」とスペースXのエンジニアは評している。