メスに毒を盛るオスのタコ、事後に食べられないよう安全に交尾

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テトロドトキシンと呼ばれる毒を持つヒョウモンダコ/Wen-Sung Chung

テトロドトキシンと呼ばれる毒を持つヒョウモンダコ/Wen-Sung Chung

(CNN) 猛毒を持つヒョウモンダコのオスは、交尾の前に強い神経毒をメスの心臓に注入する――。オーストラリアの研究チームの観察でそんな生態が明らかになった。

ヒョウモンダコのメスは体の大きさがオスの2倍ほどあり、交尾の後にオスを食べるのが一般的。そこでオスが進化して、メスが動けなくなるよう、テトロドトキシンという神経毒を使うようになった。研究を発表したオーストラリア・クイーンズランド大学の研究者チョン・ウェンソン氏は13日、CNNにそう説明している。

ヒョウモンダコの成体は4.5センチとゴルフボールほどの大きさ。オーストラリア博物館によれば、海洋生物の中でも特に危険な生物として有名で、オーストラリアでは数人が噛(か)まれて死亡しているという。

獲物を捕ったり身を守ったりするためではなく、交尾の際に神経毒を使っていることが証明されたのは今回が初めてだという。

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