米スペースXの宇宙船、ISSに到着 予定外の長期滞在の宇宙飛行士が帰還へ
宇宙飛行士ふたり、ISSでの長期滞在を語る
(CNN) 米スペースXの宇宙船ドラゴンが16日、国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。これにより、予定外の長期滞在で政治的な緊張も引き起こしていた、米航空宇宙局(NASA)のサニ・ウィリアムズ飛行士、バッチ・ウィルモア飛行士の2人について地球に帰還のめどが付いた形だ。
「クルー10」と呼ばれる今回のミッションは定期的なスタッフの入れ替えの一環で、NASAとスペースXが共同で運営する。宇宙船は14日、米フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた。
宇宙船にはNASAのアン・マクレイン飛行士とニコール・エアーズ飛行士、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の大西卓哉飛行士、ロシア宇宙機関ロスコスモスのキリル・ペスコフ飛行士が搭乗していた。
宇宙船は米東部時間16日午前0時4分ごろにISSとドッキングした。数日を費やし、現在滞在中の飛行士らとの「引き継ぎ」作業を行う。
先のミッション「クルー9」で使用する宇宙船は昨年9月からISSにドッキングしている。全てが計画通り進めば、同ミッションに参加したNASAのニック・ヘイグ飛行士とロシアのアレクサンドル・ゴルブノフ飛行士は、ウィリアムズ飛行士、ウィルモア飛行士と共にクルー9の宇宙船に乗り込み、3月19日にも地球へ帰還する。