地球外で初の発酵食品、「宇宙みそ」はこんな味 米デンマークの研究者が発表
エバンズ氏によると、宇宙みそは微小重力や放射線の増加といった宇宙の環境が微生物の繁殖と代謝を変化させ、発酵の仕組みに影響を与えた可能性がある。「微生物学、風味化学、知覚科学を組み合わせ、社会性や文化性を考慮すると、生命が宇宙のような新しい環境へ旅した時の変化を探るうえで、我々の研究は新たな方向性を切り開く」(同氏)
この研究は、宇宙飛行士の健康や業績を向上させる役にも立つかもしれないとエバンズ氏は言い、「新しい形の料理表現がもたらされ、宇宙探査における料理と文化の表現の多様化につながる」と期待する。
ただ、宇宙みその栄養価を判断するためには、高分子組成や生物活性化合物などを詳しく調べる必要があると言い添えた。
共同研究者のコブレンツ氏は、ISSで発酵させたみそによって微生物群集の繁殖が示され、「宇宙空間で存在する生命の可能性」が裏付けられたと解説する。
ISSではこれまでにも、レタスやキャベツなどの野菜を栽培する実験が行われてきた。
日本酒の「獺祭」で知られる旭酒造は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と契約してISSの日本実験棟「きぼう」で酒造りの実験を行うと表明。宇宙醸造装置も開発し、2025年内に打ち上げを予定している。