オケラリンはアーティストとしての自分の役目を、社会を左右する問題に関心を向け、対話を促すことだと考えている。「A Black Life Matters(仮訳:一つの黒人の命は大事)」と題したシリーズは米国のブラック・ライブズ・マター運動(BLM)に反応した作品で、複数のセルフポートレートを制作した。タイトルは「I Can't Breathe(息ができない)」(2020年)/Àsìkò
受け継いだ伝統文化の良さを認識し、そこからより良い未来を想像する。独学で学んだ写真家兼ビジュアルアーティスト、アデ・オケラリンはそれを目標のひとつにしている。アーティスト名は「アシコ」――生まれ故郷ナイジェリアで話されている言語のひとつ、ヨルバ語で「時」「瞬間」を意味する。伝統的なヨルバ人の文化の要素を取り入れることは、これまでのアシコの創作活動で重要な点だった。アシコの作品を写真で見る