オケラリンは生地に織り込まれた記号に着目し、被写体の身体上に記号を表示している。記号は女性が自由に表現できなかった時代、メッセージを伝える手段として用いられた。タイトルは「Oloba」(18年)/Àsìkò
受け継いだ伝統文化の良さを認識し、そこからより良い未来を想像する。独学で学んだ写真家兼ビジュアルアーティスト、アデ・オケラリンはそれを目標のひとつにしている。アーティスト名は「アシコ」――生まれ故郷ナイジェリアで話されている言語のひとつ、ヨルバ語で「時」「瞬間」を意味する。伝統的なヨルバ人の文化の要素を取り入れることは、これまでのアシコの創作活動で重要な点だった。アシコの作品を写真で見る