プーチン批判バンドの女性メンバー2人、ロシアを脱出
モスクワ(CNN) ロシアのプーチン大統領批判ソングを歌って摘発された女性パンクロックバンド「プッシー・ライオット」のメンバー2人がロシアを脱出した。関係者が短文投稿サイトのツイッターで28日までに明らかにした。
同バンドは2月にモスクワ市内の教会でプーチン大統領批判の歌を歌い、メンバー3人がフーリガン行為の罪に問われて禁錮2年の実刑判決を受けている。問題とされたパフォーマンスには5人のメンバーが参加しており、警察は残る2人の行方を追っていた。
プッシー・ライオットのツイートによれば、メンバー2人は身に危険が迫ったことから国外に脱出した。「外国のフェミニストを募って新しい行動に備えている」という。この2人が2月のパフォーマンスに参加していたメンバーだったのかどうかは明らかにしていない。
実刑を言い渡されたメンバーの夫は27日、「2人は自分たちの身を守るために出国し、安全な場所にいる。その場所に永久に滞在することになるかどうかは分からないが、多分いつかは帰国するだろう。だがロシア国内にはまだ12~14人のメンバーがいて、今もバンドの活動に参加している」と語った。出国した2人が他国に亡命を申請しているのかどうかは明らかにしなかった。
メンバー3人の訴追と実刑判決に対しては、各国から非難の声が上がっていた。