M・ジャクソンさんの遺体写真、裁判で公開
ロジャース氏はさらに、ジャクソンさんの体に解剖学上の異常はなく、麻薬中毒を示すような注射針の跡や感染症もみられなかったと証言。標準的な寿命を全うできる健康状態だったとの見方を示した。そのうえで、麻酔薬「プロフォール」の過剰投与が死を招いたと結論付けた。
同日の審理では、遺体の薬物検査を行ったロサンゼルス郡検視局のダン・アンダーソン医師が、ジャクソンさんには「外科的な大手術」に相当する量のプロフォールが投与されていたと証言した。アンダーソン氏によると、同検視局は過去14年間に、遺体からプロフォールが検出された死亡例を31件扱っている。このうち6件は、医師や看護師が自殺の手段としてこの薬を選んだケースだったという。
裁判ではジャクソンさんの母キャサリンさんと3人の子どもが、専属医としてマレー医師を雇ったAEGライブの責任を追及し、同社に損害賠償を要求している。賠償額を決めるうえで、ジャクソンさんが急死しなかった場合、芸能活動による収益があと何年間続いたと計算するのかが、重要な判断材料となる。