盗難名画すでに焼失か 灰の分析急ぐ
(CNN) 昨年、オランダの美術館でピカソやモネなどの貴重な絵画7点が盗まれた事件で、絵画の焼失が懸念される中、すでに逮捕された犯人グループの1人の自宅ストーブの中から発見された灰が捜査の焦点となっている。
現在、ルーマニアの国立歴史博物館の専門家らが、燃やされたのが盗まれた絵画か否かを特定するため、発見された灰や化学物質の分析を行っている。
国立歴史博物館の館長は18日、「燃やされたのは絵画だ。(灰の中に)象徴的な赤、黄、緑の絵の具の痕跡が見られる」と述べたが、発見された灰が、盗まれた絵画の燃えかすか否かはまだ確認されていない。
7点の絵画は、昨年10月15日夜、ロッテルダムのクンストハル美術館から盗まれ、これまでに6人が窃盗容疑で起訴された。
盗まれたのは、ピカソの「アルルカンの頭部」やモネの「ウォータールー橋」「チャーリングクロスの橋」など7点で、被害総額は1800万ユーロ(約24億円)に上ると見られる。