W杯カタール大会の冬季開催提案へ、酷暑対策 FIFA

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(CNN) 国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長は20日までに、中東カタールが2022年に主催するワールドカップ(W杯)本大会の期間を夏季から冬季に変更することを今年10月初旬の理事会に提案する考えを明らかにした。

W杯は通常、6月から7月初旬にかけて開かれる。22年大会の実施時期を冬季に移行する案は、カタールが主催国に決定した直後から浮上していた。FIFAが提案を決めたことで現実味が増してきたことになる。

ブラッター会長はオーストリアでの記者会見で、カタールの夏季は気温が40~50度に達し、選手の体調やプレーの質への悪影響が懸念されると指摘。半面、冬季の平均気温は20度でしのぎやすいとしている。

その上で「スタジアムは冷やせても、国全体は無理だ。大会の雰囲気を冷やすことも出来ない」と主張した。カタールは酷暑対策として試合会場全体を冷房して温度を下げる計画を進めている。

カタールのW杯組織委員会首脳も開催期間の冬季への変更については否定していない。FIFAの全ての提案の協議に応じるとし、サッカー界が冬季開催を望むなら話し合うとしている。

ただ、欧州の一流クラブは国内リーグの日程や試合を中継するテレビ局などとの関係から冬季開催に反対することが予想される。

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