映画の銃による暴力シーン、PG13指定で3倍に増加
(CNN) 米国で公開される映画の暴力シーンは1950年当時に比べて2倍以上に増え、特に13歳未満の鑑賞に限り保護者の注意が求められる「PG13」の指定区分では銃暴力の描写が過去27年間で3倍に跳ね上がったことが、専門家チームの研究で明らかになった。
研究結果はこのほど、小児医学専門誌「ペディアトリックス」に発表された。チームは1950~2012年にヒットした映画各30作品を分析。作品中の暴力的な場面を特定し、さらにその場面で登場人物が殺傷を目的に銃を携行していたかどうかを調べた。
その結果、暴力的な場面はこの間に2倍以上に増えたことが判明した。またPG13指定の作品では、銃による暴力を表現した場面が3倍に上り、17歳未満に保護者同伴を求める「R」指定の作品をしのぐほどの数に達していることが分かったという。
研究チームの代表者は「PG13だからといって、13歳の子どもに薦められる作品というわけではない」と警告。「映画業界は暴力や銃の描写についても性描写と同様の基準を適用し、該当場面が多い場合はR指定とするべきだ」と主張している。