米女優ローレン・バコールさん、89歳で死去
(CNN) 米国の女優ローレン・バコールさんが12日、米ニューヨーク市内の自宅で死去した。89歳だった。遺族によると、死因は脳卒中とみられる。
十代のころ雑誌モデルをしていたバコールさんは、ハワード・ホークス監督の妻に見いだされ、1944年に同監督の映画「脱出」でデビュー。「ザ・ルック」と呼ばれた上目遣いの表情で有名になったが、後年「実は緊張と不安を抑えようとしていただけ」と明かしていた。
この作品で共演した故ハンフリー・ボガートさんと45年に結婚し、2人の子どもをもうけた。57年にボガートさんが亡くなるまでにさらに数本の映画で共演した。
歌手のフランク・シナトラさんと婚約していた時期もある。再婚した俳優ジェイソン・ロバーズさんとの間にもう1人子どもが生まれたが、その後離婚した。
舞台での活躍でトニー賞も受賞し、2009年にはアカデミー名誉賞を贈られた。
自伝「私一人」は80年に全米図書賞を受賞。05年に続編も出版した。