サッカー王ペレさん退院、「簡単には死なない」と冗談
(CNN) 元ブラジル代表のサッカースター、ペレさん(74)が9日、11月から入院していたサンパウロの病院を退院した。
記者団の前に姿を見せたペレさんは、「不安だったけれど死ぬ心配はしなかった。なにしろトレス・コラソンエス(「3つの心臓」の意味)の出身だから、簡単には死なない」と冗談を飛ばした。「でも医者からは、心臓の1つを失う寸前だったと言われた」。
ペレさんは11月24日に入院し、腎臓透析などの治療を受けていた。病院によると、12月7日に集中治療を脱したという。
入院中に世界中のファンから寄せられたメッセージに驚いたとペレさんは話し、「中国やパキスタン、欧州全土からメッセージが届いた」「みんながこんなに私の容体に注目してくれているとは思わなかった」と感慨深げ。
腎臓の状態については、現役時代に米ニューヨークで片方の腎臓を摘出する手術を受けていたことも明かした。
ツイッターでは、かつて所属していたクラブチームのサントスから永久親善大使に任命されたとも発表し、「大好きなチームのシャツを一生着ていられるのは本当にうれしい」とコメントしていた。