トランプ氏、M・ストリープさんの批判スピーチに反撃
(CNN) 米国のトランプ次期大統領は9日未明、女優のメリル・ストリープさんを名指しで非難するツイートを投稿した。8日夜の米ゴールデングローブ賞授賞式で、ストリープさんがトランプ氏を暗に批判したことに反論したとみられる。
功労賞を授与されたストリープさんは6分間にわたる受賞スピーチで、相手を侮辱する行為や暴力に対して抗議の声を上げ、ジャーナリストを守ろうと訴えた。
トランプ氏の名前は一度も口にしなかったが、2015年に同氏が障害のある新聞記者のまねをしたことを例に挙げ、大統領を志す立場にありながら自分より弱い相手を侮辱したと非難した。
これに対してトランプ氏はツイッターで、ストリープさんを「ハリウッドで最も過大評価されている女優のひとり」と呼び、大統領選の民主党候補だったヒラリー・クリントン氏の「取り巻き」だと批判した。
また、自分はこれまで何度も繰り返してきた通り、障害のある記者のまねをしたことも、しようと思ったこともないと反論した。
トランプ氏は今週、閣僚人事の承認に向けた公聴会や、延期されていた記者会見に臨む予定。だが就任を目前にして、文化・芸能界との対立が改めて浮き彫りにされた形だ。