米バンド、スティーリー・ダンのW・ベッカーさん死去
(CNN) 1970年代に人気を博した米国のバンド、スティーリー・ダンでギタリストを務めたウォルター・ベッカーさんが3日、死去した。67歳だった。
死去の知らせはベッカーさん個人のウェブサイトに本人の2枚の写真とともに掲載された。死因は現時点で不明。ベッカーさんの代理人からコメントは得られなかった。
ベッカーさんはリード・ボーカルのドナルド・フェイゲンさんと72年にスティーリー・ダンを結成した。ベッカーさんはベースとギターを担当。ジャズとロックの要素を取り入れたその独特な音楽は高く評価され、商業的な成功も収めた。
代表曲は「ドゥ・イット・アゲイン」、「リーリン・イン・ザ・イヤーズ」など。
バンドは1981年に解散したがその後再結成し、2枚のアルバムを制作した。
米誌ローリングストーンに掲載された追悼文の中で、フェイゲンさんは友人のベッカーさんについて「非常に荒れた子ども時代を過ごしていたが、実に頭の切れる人物で優れたギタリスト、偉大なソングライターだった」と語った。
グラミー賞を受賞した英国のソングライター、マーク・ロンソンさんは、ツイッターでスティーリー・ダンに強いあこがれを抱いていることを明かし、ベッカーさんの死を悼んだ。
またカナダのミュージシャン、A・C・ニューマンさんも、スティーリー・ダンをロック史上最も偉大かつ独創的なバンドと称賛。中心メンバーだったベッカーさんに哀悼の意を示した。