ナダルが全仏優勝、通算11度目 男子テニス
(CNN) テニスの全仏オープンは10日、男子シングルスの決勝が行われ、スペインのラファエル・ナダルがオーストリアのドミニク・ティエムを6-4、6-3、6-2で下し、大会11回目の優勝を果たした。
同一の4大大会を11度制する偉業は、60年代から70年代にかけて女子の全豪大会を11度制したマーガレット・コートに続く史上2人目。
ナダルは記者団に対し「初めて出場したときから今日まで、全仏には素晴らしい思い出があふれている。優勝したことだけでなく、なんといっても大会に携わる人たちが素晴らしい」と語った。
ナダルの4大大会の通算優勝回数は17回となり、歴代首位に立つスイスのロジャー・フェデラーとは3勝差となった。過去6回の4大大会はすべて、ナダルとフェデラーが優勝を分け合っている。
優勝回数でフェデラーを上回ることについて質問されたナダルは、まったく気にしていないと回答。「誰かが自分より多く優勝していようと関係ない。自分の道を進むだけだ」「自分のこれまでの成績にはとても満足しているし、非常に幸運だったと感じている」と述べた。
ティエムのコーチを務めたギュンター・ブレスニクはナダルについて、スポーツの世界における史上最高の選手と評したが、本人の試合後のインタビューは普段通りの謙虚さが表れたものだった。
昨年も全仏を制したナダルは現在世界ランキング1位。まだ当分は現役を続ける意向を表明しており、コンディションを維持できればさらに優勝回数を伸ばす公算が大きい。