「ソウルの女王」、A・フランクリンさん死去 76歳
(CNN) ゴスペルをルーツとするパワフルな歌声で「ソウルの女王」と呼ばれた米歌手、アレサ・フランクリンさんが死去した。家族が16日に明らかにした。76歳だった。
フランクリンさんの長年の広報担当者が家族の代理として発表した声明によると、フランクリンさんは同日午前9時50分、米デトロイトの自宅で家族と友人に見守られながら息を引き取った。死因は膵臓(すいぞう)がんとしている。
3日前にはフランクリンさんに近い関係者がCNNの取材に答え、フランクリンさんが末期のがん患者を対象としたホスピスケアを受けていることを明らかにしていた。
フランクリンさんの死去を受け、著名人から追悼の言葉が相次いでいる。
オバマ前大統領は声明を出し、「彼女の歌声に、我々は自分たちの歴史を感じることができた。そこには我々にみなぎる力、我々の受けた痛み、光と影、贖罪(しょくざい)への探求と苦難の末に勝ち取った尊厳とがあった。ソウルの女王に永遠の安らぎが訪れますように」と述べた。
フランクリンさんは1942年、テネシー州メンフィスに生まれた。父親は聖職者で、全国的に知られたゴスペル歌手だった。父親の教会の聖歌隊に入り、14歳の時にゴスペル音楽のレコーディングをするようになった。