ピーター・トークさん死去、77歳 「モンキーズ」で活躍
(CNN) 米ポップバンド「モンキーズ」のベーシスト、ピーター・トークさんが死去した。77歳だった。友人や家族、仕事仲間が21日、フェイスブックの公式ページで発表した。
フェイスブックの投稿では「ピーター・トークがこの世を去ったことを沈痛の思いでお伝えします。彼は友人であり、師、先生、そして素晴らしい心の持ち主でした」と言及。全関係者に対する謝意を示した。
トークさんはモンキーズでベースやキーボードを担当していた。同バンドは「デイドリーム・ビリーバー」「アイム・ア・ビリーバー」といったヒット曲で知られる。
死因についての説明はないが、トークさんは2009年に米紙ワシントン・ポストに寄せた文章で、舌のがんと診断されたことを公表。「死ぬのは怖くないが、診断を聞いて胸を殴られたような衝撃を受けた」と記していた。
モンキーズは1966~68年放送の同名のコメディー番組のために結成された。番組はトークさんと他のバンドメンバーであるデイビー・ジョーンズさん、ミッキー・ドレンツさん、マイケル・ネスミスさんの冒険をたどるという内容だった。
ドレンツさんは21日、ツイッターで「今は言葉が見つからない。モンキーズの仲間を失って心が張り裂けそうだ」とつづった。
トークさんは1968年の映画公開後にモンキーズを脱退し、自身のバンドを結成。その後は高校教師も勤めた。ソロアルバムも何枚か作成している。
モンキーズではジョーズさんが2012年に死去したものの、残るメンバーが集まって16年まで再結成ツアーを行っていた。