サッカー南米選手権、開催地を発表 ブラジルは「まだ交渉段階」
(CNN) 南米サッカー連盟(CONMEBOL)は31日、コパ・アメリカ(南米選手権)の開催地がブラジルに決まったと発表した。これに対してブラジル側は、まだ交渉中の段階だと主張した。
コパ・アメリカは昨年、新型コロナウイルスの感染拡大で延期され、アルゼンチンとコロンビアによる史上初の共催で今月13日から来月10日まで開かれることになった。しかしコロンビアは5月、反政権デモの激化を受けて開催を断念していた。
CONMEBOLの公式ツイートはアルゼンチンが開催地から外れた理由に言及していないが、同国では現在、感染が拡大傾向にあり、1日当たりの新規感染者は7日間平均で3万人を超えている。
ただし感染拡大はブラジルでも続いているため、開催地として適格かどうかを疑問視する声もある。開催地の候補としてはチリやエクアドル、米国も挙がっている。
ブラジルのラモス大統領首席補佐官は、31日夕の記者会見で「まだ何も確定していない」「手続きの真っ最中だ」と強調した。CONMEBOLはツイッターでボルソナーロ大統領とブラジルサッカー連盟(CBF)を名指しし、「ブラジルへの扉を開いてくれたことに感謝する」としていたが、この点に関してラモス氏からの説明はなかった。
ラモス氏は、同国で開催する場合の会場設定と地元との交渉にはCBFが責任を負うとしたうえで、連邦政府も支援すると述べた。試合は無観客とすること、選手団は全員が新型ウイルスのワクチン接種を済ませていることも明言した。
今大会にはカタールとオーストラリアが招待されていたが、両国とも今年2月、延期で日程が合わなくなったとして出場取りやめを発表していた。