ザ・ローリング・ストーンズのドラマー、チャーリー・ワッツさん死去 80歳
(CNN) 英ロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズのドラマー、チャーリー・ワッツさんが24日、死去した。80歳だった。広報担当者が明らかにした。
広報担当者がCNNに送った電子メールでの声明によると、ワッツさんはロンドンの病院で家族に囲まれながら安らかに息を引き取った。
ザ・ローリング・ストーンズは今月、ワッツさんが近く行われる北米ツアーに参加しないことを明らかにしていた。医療処置を受けたためだという。
ワッツさんはミック・ジャガーさん、キース・リチャーズさん、ロニー・ウッドさんとともにザ・ローリング・ストーンズの現メンバーとして長く活躍。ドラムの演奏でバンドのブルースロックサウンドを50年以上にわたり支え続けた。
1941年生まれのワッツさんはロンドン西郊のウェンブリーで育った。ジャズをこよなく愛し、広告業界で働いていたころには仕事の傍ら伝説的なジャズミュージシャン、チャーリー・パーカーに関する子ども向けの本を執筆、出版した。
ザ・ローリング・ストーンズのドラマーとして最初にステージに上がったのは63年1月だった。バンドは翌年、英国のポップチャートで1位を獲得。その後もヒットシングルを連発して人気を不動のものとした。
80年代にはジャズグループの「チャーリー・ワッツ・オーケストラ」を結成。90年代初めはチャーリー・パーカーのトリビュートアルバムを含む複数のジャズアルバムも制作した。
ヘビースモーカーであり、2004年には咽頭(いんとう)がんの診断を受けたが全快していた。
ワッツさんの死去を受け、ポール・マッカートニーさん、リンゴ・スターさん、エルトン・ジョンさんといったミュージシャンらが、ソーシャルメディア上で故人との思い出をつづり、哀悼の意を表明した。