中国でプレーの米国人バスケ選手、人種差別的暴言の的に

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ウィームズ選手は2018年から中国の広東チームに所属している/VCG via Getty Images

ウィームズ選手は2018年から中国の広東チームに所属している/VCG via Getty Images

(CNN) 中国で活躍する米国人バスケットボール選手が、試合中に観客から人種差別的な暴言を浴びせられる出来事があった。

暴言の的になったのは中国バスケットボール協会(CBA)の広東チームに所属するソニー・ウィームズ選手(35)。ソーシャルメディア(SNS)に出回った映像では、観客から同選手に対して黒人蔑視の差別用語や「中国から出ていけ」といった野次が飛び交っていた。

騒ぎが起きたのは13日。広東と遼寧が対戦した試合中、ウィームズ選手と中国人の韓徳君選手が乱闘になり、2人とも退場させられた。

チームと共にバスで退場するウィームズ選手に対し、観客は人種差別の暴言を浴びせていた。ウィームズ選手は無視している様子だった。

中国バスケットボール協会は14日に発表した声明で、差別的な言動は一切容認しない姿勢を強調。観客に宛てた公開書簡で「野蛮な行為」や「下品な言葉」は自制するよう促した。

両チームも観客の行為を非難している。遼寧チームは、こうした言動が広東チームを著しく傷つけ、リーグやファンのイメージを損なわせると指摘。「対戦相手に対する尊敬の念は、選手全員がもつべき本質であると同時に、ふさわしいファンの条件としても求められる」とした。

ウィームズ選手はツイッターやインスタグラムではこの問題に言及していない。しかしウェイボー(微博)には虹色のハートの絵文字を投稿した。

台湾系米国人のジェレミー・リン選手はSNSを通じてウィームズ選手支持を表明した。ウェイボーのウィームズ選手のプロフィルにも、「いつも私たちが付いています」「残念に思います。大丈夫ですか? いつもあなたを応援しています」といったファンからのメッセージが書き込まれている。

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