連続隔離の選手が涙の訴え、IOC介入でようやく施設を脱出 北京五輪
中国は今も「ゼロコロナ」政策を守り続ける世界でも数少ない国の1つとして、オリンピックでも厳格な対策を徹底させている。
マイレマンス選手は出発前に受けた10回以上の検査で陰性だったことから、北京で陽性反応が出た時はショックを受けたと振り返った。
感染の拡大を防ぐため、北京オリンピックは一般市民と選手や関係者を完全に切り離す「バブル方式」で実施される。
バブル内で陽性と判定されれば即座に大会から引き離される。症状があれば指定病院に送られて治療を受け、症状がなければ隔離施設に送られる。全ての症状が消え、検査で2回続けて陰性となるまでバブルに戻ることは許されない。
4日の開幕が迫る中、陽性反応が出て既に出場をあきらめた選手もいる。
ロシア・オリンピック委員会(ROC)のバイアスロン女子代表、バレリア・バスネツォワ選手は北京到着後に2回の検査で陽性となり、オリンピックの夢を断たれた。ROC関係者は同選手も含め、1月31日の時点で3人の陽性が伝えられた。
ボブスレー女子の米代表、エラナ・マイヤーズ・テイラー選手も北京到着の2日後に陽性反応が出て隔離を強いられた。
北京オリンピック委員会によると、バブル内でこれまでに確認された新型コロナの症例は280例を超え、うち102例を選手やチーム関係者が占めている。