ビル・ラッセルさん死去、88歳 米NBAで選手・コーチとして活躍
(CNN) 米プロバスケットボールNBAのボストン・セルティックスで11度の優勝を経験し、NBA初の黒人ヘッドコーチとなったビル・ラッセルさんが31日に死去した。88歳だった。ラッセルさんの公式のツイッターアカウントが遺族の声明を発表した。
声明によれば、ラッセルさんは妻のジェニンさんのそばで安らかに息を引き取った。告別式については近く発表するという。
声明によれば、ラッセルさんは高校時代からバスケットボールで活躍し、全米大学体育協会(NCAA)の選手権で2度の優勝を果たした。五輪で米代表として金メダルを獲得したほか、NBAで11度の優勝を果たし、北米のプロスポーツでは初めて黒人のヘッドコーチとなり2度NBA王者に輝いた。
ラッセルさんはセルティックスで1959年から66年まで8連覇を達成。シーズン最優秀選手(MVP)に5度輝いたほか、オールスターには12回出場した。
セルティックスは声明で、ラッセルさんのチームとスポーツ全体への貢献をたたえた。
セルティックスは「そのスポーツで最も偉大な王者であること、試合のやり方に革命を起こすこと、そして社会的な指導者であることを全て同時に実現することは考えられないが、ビル・ラッセルはまさにそういう人物だった」と述べた。
同じくNBAで活躍したマイケル・ジョーダンさんやバラク・オバマ元大統領からもラッセルさんの死を悼む声が寄せられた。