ブルース・ウィリスさん、認知症と診断 家族が発表
(CNN) 米俳優ブルース・ウィリスさん(67)の家族は16日、ウィリスさんが前頭側頭型認知症(FTD)と呼ばれる認知症と診断されたと発表した。
家族は声明の中で、「つらくても、ようやくはっきりした診断が出たことに安堵(あんど)している」と述べ、「現在、この疾患に治療法はない。その現実がいつか変わればと望んでいる。ブルースの状態が進行する中で、さらなる啓発と研究を必要とするこの疾患にメディアが照準を合わせることを期待する」とした。
ウィリスさんの家族は2022年、ウィリスさんが失語症と診断されたことを公表。認知能力に影響が出る状態にあり、俳優業から退くと発表していた。
「ブルースはいつも自分の声を使って世界の人たちを助け、公私ともに大切な問題に関する認識を高められると信じていた」「もしも今、それができるのなら、同じようにこの病気と向き合っている人たちに世界が注目し、つながりを持って欲しいと望み、どれほど多くの個人やその家族に影響を与えているかを知ってほしいと望むだろう」。家族はそうコメントしている。
米メイヨークリニックによると、FTDは主に脳の前頭葉と側頭葉に影響を及ぼす脳疾患。脳のこの部分は一般的に人格や行動、言語に関係している。
ウィリスさんは今年1月公開のアクション映画「探偵の騎士:インデペンデンス」に出演。来月公開予定の「アサシン」にも出演している。