撃墜の3つの飛行物体、「中国に関連する証拠なし」 バイデン米大統領

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先週末に相次ぎ撃墜された3つの飛行物体についてホワイトハウスで説明するバイデン氏/Mandel Ngan/AFP/Getty Images

先週末に相次ぎ撃墜された3つの飛行物体についてホワイトハウスで説明するバイデン氏/Mandel Ngan/AFP/Getty Images

(CNN) バイデン米大統領は16日、米国とカナダで10〜12日に撃墜した3つの飛行物体についてホワイトハウスで発言し、依然として正体は不明としながらも「現時点では中国の偵察気球の動きと関連している、あるいは他国の監視媒体とうかがわせるものはない」と明らかにした。

「情報機関の現在の評価では、これらの3つの飛行物体は民間企業や娯楽、あるいは気象調査やその他の科学調査を行う研究機関のものである可能性が高い」と説明した。

米当局は4日にサウスカロライナ州沖で撃墜した中国の偵察気球と、その後米国とカナダで発見され、撃墜した3つの飛行物体の区別に腐心してきた。後者の3つの物体はいずれも偵察気球より小さく、格段に低い高度で飛行していた。

3つの飛行物体で最も直近のものは12日に五大湖の一つ、ヒューロン湖の上空約6000メートルを飛行中に撃墜された。米政府高官によると、物体は「八角形」で、複数のひも状のものが垂れ下がっていた。確認できる積載物はなかった。

その前日の11日にはカナダ北西部ユーコン準州でも飛行物体が撃墜された。当局によると、この物体は気球のような見た目で、下方に金属製の積載物をつり下げていたという。カナダのアナンド国防相は、撃墜時に物体は高度1万2000メートルを飛行しており、形状は「円柱形」でサウスカロライナ州沖で撃墜された中国の偵察気球より小さいと説明した。

アラスカ州沖で10日に撃墜された飛行物体は金属製で、米当局者によると、墜落時に海氷にぶつかり砕けた。構造のようなものを持っていたことがうかがえるが、物体が回収されるまでは断定できないという。

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